タヒチ(35日(日)~37日(火))

 

研修航海の目的地タヒチは,ニューカレドニアと同じフレンチ・ポリネシアに属し,同じ通貨パシフィック・フランが使えます.ニューカレドニアと同じといっても,かなり離れているので,世情はかなり違い,独立心が高いように感じました.ちなみに,タヒチでパスポートをなくすと,ハワイに行って手続きをとらなくてはいけないそうです.パスポートがなくてどのようにして,タヒチを出国して,ハワイに入国すればいいのでしょうか.疑問でしたが,実際確かめようとは思いませんでした.

 タヒチに着いた日は,バスでタヒチ島一周のツアーに出かけました.学生も団役員の先生も張り切っていました.その晩は,港のル・ロットに学生は出かけ,異国の夜を楽しんでいました.ちなみにル・ロットは屋台村で,多種多様な料理が楽しめます.

タヒチのダンス

バスツアーで見たタヒチの海

ル・ロットの夜

翌日はフレンチ・ポリネシア大学との交流に出かけました.フレンチ・ポリネシア大学では,現地の学生と研修学生が小さなグループを作り,クイズ大会を行い,交流を深めました.クイズの問題は,日本とタヒチに関するもので,日本から用意していったものと現地の大学の先生が考えられたものでしたが,結構面白かったです.優勝のグループよりも先に負けたグループの方が現地の学生とゆっくり話せたようで,互いに片言の言葉でしたが,楽しい会話ができたようでした.

クイズ大会

 フレンチ・ポリネシア大学から帰ってきた晩,望星丸に現地の方々を招き,学生が企画運営する船上交流会を行いました.浴衣を着た女子学生が,お茶のお手前を披露したり,習字を教えたりしていました.また,柔道や剣道の形を披露し,最後には全員で合唱をして現地の方々を歓待しました.埠頭でいつまでも別れを惜しんでいる姿が続きました.

船上交流会の開始

船上交流会の記念撮影

 花を船上交流会で飾りたいとのことで,担当の学生とマルシェへ花を探しに行きました.この航海で何をしたいかと聞いたとき「花を見たい」と言っていた学生がいたことを思い出してしまいました.その学生も担当者の中におり,マルシェで「ここの花はどうですか」と聞くと,「かなり変わっていますね」と答え,いつまでも花を興味深そうに見ていたのが非常に印象的でした.

 学生は最終日には,思い思いの場所に出かけ,タヒチ最後の日を楽しんでいました.山ほどのお土産物をもって船に帰ってきました.ちなみに,タヒチといえば「黒真珠」です.私は,今回は目の保養だけにとどめておきましたが,目の保養以上のことをした人もいたようです.夕暮れの中,望星丸は静かにタヒチの港を出て,次の寄港地ボラボラへと向かいました.

 

次回は,この世の楽園ボラボラについて紹介したいと思います.

 

 

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