37回海外研修航海

2006215日(水)〜2006331日(金)

 

45日間を過ごした望星丸

30回,33回に続いて3回目の海外研修航海に参加しました.海外研修航海の楽しみは,「南太平洋の自然に触れることができる」,「一生の友ができる」,「現地の素朴な人々に出会える」と言えます.また,これらのことを伝えようと思い,3回の研修航海に参加しました.今回,思ったのは,「研修航海の楽しみはスローライフにある」です.飛行機行けば,数時間で行ける所へ,何日もかけて行く.水平線がだんだんと明るくなり,静かにうねる蒼い海を見て,イルカの泳ぐ様を見る.そして水平線に沈む太陽を見,夕暮れの訪れとともに現れる南太平洋の星々を見る.こんなゆっくりと流れる時間を楽しむ.それが研修航海の最大の楽しみではないかと思います.ゆっくりと流れる時間の中で,友と話し,生涯の友に出会えるのです.そして,様々なものを自分で作り上げてゆく.これが研修航海です.このような研修航海の姿を伝えるのが,このHPです.

 

南太平洋の夕日

 

 研修航海への参加の知らせはいつも突然です.英国ダラムでの国際会議から帰国し,家で休んでいると,その電話がかかってきました.電話の声は聞き覚えのある方でした.「また,研修航海に行ってくれないか」という電話で,時差ぼけでボーとしていて,反射的に「OKです」答えてしまいました.じっくり考えて見ると,30回や33回のときと比べ1ヶ月半あまり遅い時期で,しかも,12月に国際会議を主催する予定なので,準備期間が十分にとれそうにないことに気づきました.「こいつは,安請け合いをしてしまった」と後悔の念が出てきてしまいました.妻に「研修航海に行ってくれと言われた」といって,「お前がだめといえば,断れるかも」と言っても,特に反応なしで,「頑張てってね」でした.(海外に行き過ぎているつけが回ってきているようです.)

 翌日,簡単な打ち合わせをして,コースと団長を教えてもらいました.その話の中で,望星丸も船長とチョッサーが変わり,37回が新しいスタッフでの初めての航海になるとのことが判りました.これまでの経験は,それはそれとして,まったく新しいものとして頑張ろうと気持ちが湧いてきました.その後, 団長や団役員の方々との打ち合わせを行い,学生を募集し,クリスマスに清水での予備研修を行い,2月の出航となりました.結構,押せ押せのスケジュールの中で,何とか間に合ったと言うところでした.スケジュールがタイトで,準備が90%程度で終わってしまったのが,若干不安でしたが,「後は実行のみ」です.この航海のことを何回かに分けて話したいと思います. 

 

予備研修の朝

今回の特徴は:

(1)     今回は,団役員の方々の年が若く,非常にアグレッシブで,私の準備不足を補って余りがあると言う感じでした.(ちなみに,33回のときは,下から数えた方が早い感じでしたが,今回は上から3番目くらいでした.)

(2)     私の注意が効きすぎたのか,団役員の方々の荷物が多かったです.学生からは,「先生方はこんなに荷物を持って行くのですか」と盛んに学生に言われて困ってしまいました.

(3)     今回はユニフォームの色をこれまでの「青」から「白」に変更しました.これまでの研修航海から心機一転という意味も込めて,ユニフォームの色を変えたのです.色としての「白」は評判がよかったですが,汚れが目立つとの話もありました.「丁寧に使えば,汚れないよ」とごまかしましたが,汚さないようにするのは結構大変でした.

です.

 

(1)           清水出港へ

(2)           研修航海の一日へ

(3)           ポンペイへ

(4)           赤道祭へ

(5)           フナフチへ

(6)           タヒチへ

(7)           ボラボラへ

(8)           スポーツ大会へ

(9)           マジュロへ

(10)     卒業式・清水帰港へ

 

(11)      メッセージボトル

(12)     写真展

 

PS. 研修航海の準備と運営はとても大変です.でも,学生や団役員の方々との触れ合いは,日常生活ではけっしてできない素晴らしい体験です.また,南太平洋のうつくしいい自然に触れたり,島々の人々との素朴な交流は研修航海でしかできないことです.