清水出港(215日(水))

 

前日の214日に,望星丸に乗船し,215日の出航日を迎えました.寒さが厳しい時期で,風邪を引いてはと「インフルエンザ」の予防注射をしてこの日を迎えました.14日は,荷物の積載・整理,乗組員の方々との対面,広報インタビューと忙しいスケジュールで,落ち着けたのが夜遅くなってしまいました.「春一番」と思えるような強い風が吹いた日で,このままだと明日は揺れるなと思いながらベッドに入りました.翌朝は引き続き風が強かったのですが,出港間近になると不思議に風が収まってきました.これは,天佑と思いながら,出港式に望みました.

出港式では,総長を始めとする方々からの祝辞をいただきましたが,私は,前日の集合時間に一人遅れてきた学生長が間違えずに「出港の宣誓」ができるかばかり心配していました.

初めて研修航海に参加される団役員は,これからの航海が不安のようで,見送りの家族の方々と名残惜しそうにしていました.団長は北海道の方なので,当然ご家族はいませんでしたが,湘南校舎の知り合いの方々との話が尽きないようでした.私は,妻に「言ってくるよ」と簡単に言っての出港でした.

出港式です

沖に出ると,昨日の風の影響で残った波が少々あって,初めての人は大変そうでした.元気な学生も多く,携帯がつながらなくなって,暇そうにしていました.これから1ヵ月半程携帯の利用できない未知の世界に入り,彼らがどのように変わるか,とっても楽しみです.この日の夕食は団長と私を含めた3名だけが食事を取っただけで,海上自衛隊の方に「30度に揺れる中で,食事が取れましたよ」と話したところ「素人さんとしてはたいしたものですよ」とお褒めの言葉をいただいたことを思い出しました.出港時の揺れは,天候に依存するので,ずいぶんとこの時期の天候について勉強しました.天候のよいときに出港できればいいのですが,出港日は決まっているので,後は運しだいとなります.ちなみに団長が1回目に出港したときは,最悪の天候でとても大変だったとのことでした.

多くの人々に送られての出港です

次は,望星丸での一日を紹介したいと思います.

 

 

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