ポンペイ(221日(火)~223日(木))

 

 清水を出てから7日後,最初の寄港地ミクロネシア連邦の首都のある島ポンペイに着きました.私にとってポンペイは3回目の寄港地で,懐かしい島に帰ってきたと言うところでした.7日間も陸が見えないと,島という陸地が見えたときには,見えただけでうきうきしてしまいました.今回はGPSを使って最短距離を航海してきました.しかも島がそこにあることを知っていたのです.大航海時代は,陸地があるのかどうかわからずに航海したのだから,陸地が見えたときのうれしさは,私の比ではないよななどと思っているうちに,船は接岸しました.

ポンペイ島です

  接岸後,学生は,揺れない地面の感触を楽しむように上陸して行きました.翌日は,ナンマドール遺跡の見学です.これまでの海上ルートと違い,バスを利用した陸上ルートです.バスを降りたところから,マングローブの中の道を進み,開けたところ着くとそこがナンマドール遺跡でした.ルートの最後は,海の中を10m程わたります.潮の干満の関係で,潮が高く,女性の方々には少し深いようでした.陸上からマングローブの中を抜けていったので,秘境という感じをこれまでになく感じました.

ナンマドール遺跡への道

 ポンペイでは,ケプロイの滝,ソーケースマウンテン,ランガール島と見るところがたくさんありました.学生はそれぞれの興味に従ってみて回ったようです.特にミクロネシア短期大学に行った学生は,現地に学生と一緒に講義に参加したりして,とても楽しかったようです.私は,港の近くに臨時にできた土産物店に行って木彫りのサメの置物を買いました.この土産物屋は,我々とほぼ同じころにポンペイについた豪華客船の観光客用でしたが,とても重宝しました.これまで,ポンペイではTシャツ以外のお土産物をあまり買わなかったのですが,今回は,ポンペイ名産の胡椒も購入でき,きれいな記念切手も手に入れることもでき,また,個人的な趣味のとしては,成果が十分ありました.

ミクロネシア短大の学生との交流

 ポンペイには3回目ですが,訪れる度に車が多くなり,道路が整備されていくのには驚かされます.ナンマドールへ行く道路も整備され,道路に隣接する住宅もきれいな新しいものになっていました.JAICAの方が空港の拡張の調査に訪れていて,観光開発の参考にしたいとアンケート調査をして行かれました.観光開発が進むとポンペイのよさが,だんだんと消えてしまうような気がしてしまいました.これは,都会から時々訪れるだけの人間の勝手な思いかもしれません.

 

次は,ポンペイ出港後に行われた赤道祭を紹介したいと思います.

 

 

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