マジュロ(320日(月)~322日(水))

 

マジュロには3回目の寄港となります.ラグーンの中で島の風景を見ていると,前回には見なかった新しい大きな建物が目につきました.団長ともどもマジュロの変貌に驚いてしまいました.上陸してみると以前の古ぼけたスーパーが,新しくなっていて品揃えもかなり変わっていました.また,道を歩く子供たちにきれいな制服姿が目立ちました.どうも新たな資本の投下があったようで,その影響での変貌のようです.ポンペイより発展しているような気がしました.でも,これまでに南太平洋の島々で見なかった保険会社の看板を見ると都会化の波に洗われている気がしてしかたがありませんでした.

マジュロ市内の大学

 ほとんどの学生が,沖の島へ海水浴を楽しみに行きましたが,私は,南太平洋の民族を研究している団役員の方にくっ付いて,ミリ,ビキニ等のマーシャル諸島の島々の人々の集会場や日本大使館を回りました.日本大使館は,中曽根ブリッジの先にあり,大使館街というところに在りました.大使館の裏の海岸に出ると,ここも侵食されていて角のない珊瑚ばかりが目につきました.また,日本の援助による新設の病院も見ることができました.

無人島ツアーで訪れた島

 スーパーには,椰子の実が売っていて,一つ買って船の中で食べようかなどと思いましたが,考えている間に人に呼ばれ,残念ながら購入はできませんでした.結局スティック・チャートを買っただけでした.スティック・チャートは竹で作った航海図で,昔はこれを基に航海を行っていたとのことです.以前から欲しかったので,スーパーで見つけたときとてもうれしかったです.スティック・チャートには何種類か異なったものあるとのことでした.私が見つけた店には2種類あったのですが,何事にもすばやい団長にもう1種類の物は買われてしまいました.

マジュロでは日本のTVが見られたり,日本船が入港していたりして,日本が近づいてきていることが実感できました.ちなみに我々が滞在した日はWBCの決勝の日でした.清水出港直後が,トリノオリンピックの真っ只中と,何かとスポーツの国際大会に縁のある航海だった気がします.

マジュロ・ラグーン

 

次回は,清水への帰港について紹介したいと思います.

 

 

第37回海外研修航海のトップページへ

 

清水帰港へ