マジュロ( マーシャル諸島共和国) 2月28日(日)〜3月2日(火)

 

    ポンペイ出航後貿易風の影響で望星丸はかなり揺れました。(昨年の経験者によるとこの程度の揺れはたいしたことはないそうです。)強い向かい風で揺れること3日、白い珊瑚の島マジュロにつきました。マジュロは64個の小さな島が連なってできている一周100km余りの白い珊瑚と椰子の木からなる珊瑚礁です。かつてアメリカ太平洋艦隊をすべて停泊させたというラグーンは、外洋と異なり静かそのものでした。珊瑚の島だけに、高い山はなく椰子の木があるだけで、10分も歩くと島を横切ってしまいます。高低差が無いので距離感がつかみにくくCGを利用した立体的な地図があると助かるなと思いながら島の見学に出かけました。

 

 

巨大なマジュロラグーンと椰子の木

 

  地面が白い珊瑚なので、強い日差しの照り返しが強く、少し歩くと休みたくなります。ポンペイは第2次世界大戦前に日本の南洋支庁があったこともあり、若干日本的であったのですが、マジュロは100%アメリカという感じです。夕方になると涼しい風が吹き出し過ごしやすくなります。マジュロについた2/28が日曜日で、3/1がビキニの水爆実験記念日とマジュロに上陸した2日間が休日ということもあり、日中に活動している人を余り見かけ無かったのですが、島の人々も夕方になると活動を始めるようです。子供たちがバスケットをしているようなところも見ました。また、多くの人が教会に集まってミサをしているところも見ました。教会の音楽が、やや南洋的だったのには興味を引かれました。

  日本へ電話をかけようと電話局へ行くと巨大なパラボラアンテナがあり、日本との交信状態も良好でした。なかなか優秀な符号を利用しているなと思い、代数の渡辺純三先生の顔が浮かんできました。

  島の見学に疲れてしまい、昼食をとることをかねてアウトリガーホテルというクーラーの効いた米国資本のホテルのレストランに入りました。レストランにいるおじさんをどこかで見た人だなーと思っていると。マーシャル諸島共和国の大統領でした。日本の首相と違いSPがついているわけでなく、大蔵大臣(と思う人)が迎えに来るまで一人で、書類に目を通していました。大統領が望星丸を見学に来たときに顔を見ていたので気づいたのですが、そうでなければ気づかなかったと思います。写真を一緒に撮ろうかと思っている間に仕事にいってしまったので、写真がありません。後で考えると写真を一緒に撮らなかったことは残念で仕方ありません。運のいい学生は、大統領に夕飯をごちそうしてもらったとのことでした。残念。

 

 

中央で両手を挙げているのが大統領です

  

大統領を見かけたアウトリガーホテル

 

  次回は、赤道直下の島タラワについて、バージと呼ばれる浮き桟橋で上陸したことを交えながら話したいと思います。

 

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