オスロより 研究滞在報告

2019/05/06

東海大学の特別研究期間(サバティカル)により、情報数理学科の那須弘和准教授が4月から9月までノルウェーのオスロ大学に研究滞在します。研修中の那須先生からの報告を掲載します。
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到着からちょうど1ヶ月が経過しました。ノルウェーというと北欧で寒いイメージがあるかもしれません。到着時の4月初めは気温も氷点下近くになり寒かったのですが、現在は日中は15℃程度で暖かく過ごしやすくなりました。オスロ市内には緑地や公園が多いので、通勤途中や休日に良く散歩し、新緑の木々や色とりどりの花を観察して楽しんでいます。

昨日はこちらオスロ大学のセミナーで講演を行いました。数学のセミナーでは少人数の聴衆を前に、研究者が得られた結果や問題の背景などについて説明します。数学の研究は通常は1人もしくは数人のグループで行うことが多いですが、時には多人数で集まって意見交換や情報共有を行うことが大事とされます。今回の講演ではエンリケス・ファノ多様体と呼ばれる3次元代数多様体上の曲線の変形障害とヒルベルトスキームに関する研究発表を行いました。セミナーにはオスロ大学と近隣の大学のスタッフ、学生、ポスドクなどの約10名の代数幾何学の研究者が集いました。発表後には聴衆から質問やコメントがあり、研究上の刺激を受け楽しく有意義な時間を過ごしました。


オスロ大学のセミナーで講演 する那須准教授の様子

ノルウェーでは公用語はノルウェー語ですが英語を話す人も多く、もちろん研究者同士の交流も英語で行ないます。毎週木曜日のお昼は代数ランチ(Algebra lunch)があり、教員と学生が一堂に会し一緒に食事を取りコミュニケーションを図ります。

今月は数学のノーベル賞とも言われるアーベル賞の授賞式典と記念講演がオスロで開催されるので、機会があればこちらについても報告したいと思います。
それではごきげんよう! ( Ha det bra! )

ノルウェーの研究者達と